検査部門は、鉄道の橋りょう、トンネル、停車場、土工設備等の構造物の変状もしくは既存の変状の進行の有無等を把握し、性能低下させている変状またはその恐れのある変状を抽出することを目的として定期的に実施しています。その他鉄道と交差するこ線道路橋の検査業務なども実施しています。
橋りょう・高架橋
橋りょう・高架橋検査
検査の主体は目視検査ですが、判断が困難な場合等は至近距離での打音等を行います。検査後は検査記録簿・変状調書等を作成し提出しています。
打音検査
高所作業車にて検査
鉄桁橋りょう検査
主に目視あるいは至近距離での点検ハンマー等による検査を行い、特に支承部の検査は入念に行い変状の有無等の把握等を行っています。また、橋りょう下を通過する自動車やその積荷等が橋桁に直接衝撃しないように橋りょう手前に設置された防護工の高さの計測等を行います。
橋りょう検査
桁下防護工計測
トンネル
緩衝工・路盤検査
トンネル緩衝工は、新幹線のトンネル微気圧波の緩和のためトンネル入り口に設置されています。検査は主にボルトのゆるみおよび腐食等を目視・点検ハンマーによる打音で行います。また、新幹線の列車荷重を支えるトンネル路盤の検査も行っています。
トンネル緩衝工
緩衝工検査
土工
土工検査
主に土工設備の変状に対する調査および安定性に対する調査を目視により行い、機能性の低下しているものまたはその恐れのあるものを抽出します。調査にあたっては、検査結果および斜面カルテ等で検査対象の状況を把握しておきます。基本は目視ですが必要に応じて計測機械等を用いて検査を実施します。
のり面工検査
縦下水調査
停車場
停車場検査
主にホーム笠石状況を目視および点検ハンマー等で調査を行います。また、ホーム縁端と軌道中心との離れが基準を満たしているか測定器具等により測定し確認等を行います。
ホーム笠石状況確認
ホーム縁端と軌道中心との離れ測定
保守・車両基地検査
保守・車両基地には転車台、給水設備、給油設備、検査洗浄設備等があります。主に車両を水洗いして清掃する設備(車両と設備との離れ測定等)や車両を床下から検査する設備(検査坑打音検査等)の検査を実施しています。
洗浄台限界測定
検査坑検査
こ線道路橋点検 線路近接構造物検査
橋りょう点検車による検査
自治体等が管理する道路橋等を主に橋りょう点検車(BT車)による至近距離での点検を行います。特に道路橋下は、ボルトの緩み・腐食、コンクリート劣化等による落下物で列車、歩行者、自動車等の安全を妨げることにならないような観点からも、至近距離での目視・打音等で入念に検査を行います。検査結果は記録に残し報告書を作成し提出しています。
BT車による検査
施工要領図